Collaborative Platform in Research and Education
on Humanities and Social Sciences

Information

  1. 2025.02.10

    次回シンポジウム の情報をアップしました。

  2. 2025.01.16

    次回「知の形成史」 の情報をアップしました。

  3. 2025.01.15

    書籍紹介のページを更新しました。

  4. 2024.12.18

    次回「知の形成史」 の情報をアップしました。

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This is a collaborative research committee that conducts interdisciplinary research that cannot be done within the discipline itself, while making use of the specialized fields of humanities, human environment, economics, and law.

研究コモンズの4つの指針はこちら

Event News!

3月18日 終了

第32弾 企画 シンポジウム

事象の因果に迫る

を開催しました。

2025.02.10

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 多くの科学的な発見は、複数の事象が連動する関係(相関関係)の裏に、原因と結果の関係(因果関係)を見出すことによってなされてきました。例えばワクチンによる感染症予防は、18世紀末に医学者のエドワード・ジェンナーが、「牛痘への感染」と「天然痘への感染」という二つの事象の相関の背後に因果を見出したことに端を発します。しかし、相関は必ずしも因果を意味するとは限りません。例えば、コロナ禍が始まって間もない頃、BCGワクチンが普及している国ほど死亡率が低いことが報告されましたが、その背後に直接的な因果関係は確認されませんでした。

 相関の裏にある因果が明らかでないとき、私たちにできることは何でしょうか。例えば経済学や統計学の分野では、変数間の相関の背後にある因果を明らかにするための統計的手法が開発されてきました。そのような手法は「因果推論」と呼ばれ、経済学分野における実証分析の主流になっています。

 因果推論を行う際には、何か特別な状況や特別な変数といった「手がかり」が必要になります。そのような手がかりを得るためには、歴史上の出来事やその背景、言語や生活習慣など、様々な事象に関する分野横断的な知識が役に立ちます。また、分野が違えばそもそも因果の捉え方や、アプローチも異なるかもしれません。そのような観点から、九州大学人社系協働研究・教育コモンズでは、様々な専門分野の研究者を登壇者に迎え、「事象の因果に迫る」というテーマでシンポジウムを開催することにいたしました。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。

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Event News!

3月6日 終了

第31弾 企画

知の形成史 #14

を開催しました。

2025.01.23

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▶ 七戸克彦(九州大学法学研究院教授 実務法学部門)

ライバルの語源を論じて水道料金の値上げ問題に及ぶ――水文学と水法の話

 天文学が天体に関する森羅万象を研究する学問であるように、水文学(すいもんがく)は水に関する森羅万象を研究する学問で、理系のみならず、人文・社会科学系の学問領域でもあります(水法(すいほう)は水文学の法律関係を担当する学問領域です)。「水掛け論」の語が水利紛争に由来するのは知られていますが、福岡市の水道料金が今後24%アップするのはご存じでしょうか。水道料金が収入の3%を超えると(=年収600万円の家庭なら月額1万5000円を超えると)「水貧困(water poverty)」が生じますが、福島県の水道料金は2万5837円、青森県でも2万4620円になると予測されています。その原因についてもお話ししましょう。


▶ 宮崎毅(九州大学経済学研究院教授)

▶ 司会:蛭沼芽衣(九州大学人文科学研究院助教)

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