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New!第36弾企画

知の形成史 #16

2025.11.20

 12月11日に人社系協働研究・教育コモンズのオムニバスセッション「知の形成史」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。


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 どんな分野でもそうですが、「人文社会系」、もっと大きく「文系」としてくくられる学問の中にも、多様な方法と目標・関心を持つさまざまな研究領域が広がっています。しかし、それぞれの研究領域は、初めから現在の形で個別に独立して存在していたものではありませんでした。そこには少なからず、人々の知的好奇心に導かれながらも、時代の移ろいや、それにともなう社会の要求にも応答して分化してきた経緯があります。

 本シリーズでは、毎回人社系の先生をお呼びして、具体的な研究のお話をうかがいながら、いま一度それぞれの領域の「出来いできはじめ」を紐解きつつ、現在の学問が時代や社会に何を要求されているのか、そして何ができるのかを考えます。人社系の知の意味と意義を問いなおすことを通じて、協働研究の「コモンズ」醸成を目指します。

 第16回目は人間環境学研究院から、末廣香織先生をお呼びして、建築を通じた社会貢献についてお伺いしていきます。

▶ 日時:2025年12月11日(木) 13:00~14:30


▶ 末廣香織(九州大学人間環境学研究院准教授 都市・建築学部門)

「ものづくり」を通じて人と社会を関係させる建築の役割

九州大学BeCAT(環境をテーマにした建築研究教育センター)では、大学での研究成果を建築のプロジェクトという形で社会実装することに取り組んできました。シミュレーション技術を用いた建築のデザイン・施工、リサイクル素材の開発、ものづくりを通じたまちづくりイベントなどのプロジェクトを実施しています。熊本地震を契機に立ち上げられたKASEIプロジェクト(九州建築学生仮設住宅環境改善)では、現場での「ものづくり」と同時に「ことづくり」にも取り組んできました。建築という分野において、建ち上がってくるハードウエアが重要なことはもちろんですが、それと同様に建築するという作業には、人と社会を結びつける役割があります。プロジェクトの実例を題材にしながら、現代社会では見過ごされがちな建築の役割について議論したいと思います。

▶ 福田崚(九州大学経済学研究院准教授)

▶ 司会:蛭沼芽衣(九州大学人文科学研究院助教)


▶ 場所:九州大学伊都キャンパス E-A-239会議室
    オンライン会議形式(Zoom)

▶ 共催:

九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構

▶ 後援:

九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会

参加申し込みは下のフォームからお願いいたします。ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。
※フォームが表示されない場合は、こちら

お問い合わせ

九州大学人社系協働研究・教育コモンズ

E-mail: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp

(★を@に変更してください)