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終了第24弾企画 シンポジウム

キャリア形成と家族形成を考える

2023.11.10

 12月18日に人社系協働研究・教育コモンズの第24弾企画シンポジウム「キャリア形成と家族形成を考える」を開催いたします。


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 2023年のノーベル経済学賞は、ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授が受賞しました。ゴールディン教授は、男女間格差や女性の就業パターンが、過去200年間でどのように変化してきたのか、その原因は何なのかを明らかにしました。

 男女賃金格差の背景には様々な要因があると考えられますが、例えば「女性は結婚・出産したら、会社を辞める」と予測した会社が、女性の昇進や賃上げに消極的になることが一つの原因かもしれません。すると、賃金が上がらないことでますます女性の離職が促進され、予測が現実のものとなってしまいます。このような現象は、人々の合理的な予測と行動によって起こるため、市場原理によって自然に解決されることはありません。また、離職した母親が家庭にいる環境で育った男性は、やがて自分の妻にも家庭に留まって家事・育児に専念することを望むようになり、世代を超えて女性の社会進出を阻む要因になってしまうかもしれません。

 このような問題に取り組むには、労働市場の分析だけでなく、法・制度をどのようにデザインするか、人々の価値観の在り方をどうしたら変えられるか、といった多角的な視点からの分析が必要であり、学際的な研究体制が不可欠です。こうした問題意識の下、九州大学人社系協働研究・教育コモンズでは「ジェンダー・キャリア・家族形成」というテーマでシンポジウムを開催することにいたしました。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。

▶ 日時:2023年12月18日(月) 15:00~17:30

▶ 講演:

室賀貴穂(経済学研究院 准教授)

「キャリア形成と家族形成のトレードオフ」

東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。九州大学大学院経済学研究院講師を経て、現職。
労働参加・高齢化・教育・結婚等の私たちの生活に密接に関わるテーマについて労働経済学の理論と実証の側面から研究を進めている。
近著にMuroga (2020). Work or Housework? Mincer’s Hypothesis and the Labor Supply Elasticity of Married Women in Japan. Japanese Economic Review や Crabtree and Muroga (2021). Measuring Gender Role Attitudes in Japan. Sociusがある。

▶ ディスカッサント:

野々村淑子(人間環境学研究院 教授)

山下亜紀子(人間環境学研究院 准教授)

山下 昇(法学研究院 教授)

▶ 司会:

菅 史彦(経済学研究院 准教授)

▶ 場所:九州大学伊都キャンパス E-C-203会議室

オンライン会議形式(Zoom)

▶ 共催:

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構

九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ

▶ 後援:

九州大学男女共同参画推進室

九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会

参加申し込みは下のフォームからお願いいたします。

ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。

お問い合わせ

九州大学人社系協働研究・教育コモンズ

E-mail: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp

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