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終了第23弾企画

知の形成史 #9

2023.12.07

 12月6日に人社系協働研究・教育コモンズのオムニバスセッション「知の形成史」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。


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 どんな分野でもそうですが、「人文社会系」、もっと大きく「文系」としてくくられる学問の中にも、多様な方法と目標・関心を持つさまざまな研究領域が広がっています。しかし、それぞれの研究領域は、初めから現在の形で個別に独立して存在していたものではありませんでした。そこには少なからず、人々の知的好奇心に導かれながらも、時代の移ろいや、それにともなう社会の要求にも応答して分化してきた経緯があります。

 本シリーズでは、毎回人社系の先生をお呼びして、具体的な研究のお話をうかがいながら、いま一度それぞれの領域の「出来いできはじめ」を紐解きつつ、現在の学問が時代や社会に何を要求されているのか、そして何ができるのかを考えます。人社系の知の意味と意義を問いなおすことを通じて、協働研究の「コモンズ」醸成を目指します。

 第9回目は人間環境学研究院から、山口裕幸先生をお呼びして、集団と心理との関係についてお伺いしていきます。

▶ 日時:2023年12月6日(水) 16:40~18:10


▶ 山口裕幸(九州大学人間環境学研究院教授 人間科学部門)

視認困難な集団の心理学的ダイナミズムを探究して

 集団の中で、人々は互いに様々な形で影響を及ぼしあいながら、規範を形成したり、同調行動を選択したり、話し合って集団の意思を決定したりする。集団で活動する時、人々はどのように影響を及ぼし、及ぼされているのか。規範やチームワーク等、集団としてまとまりのある心理学的特性をいかなるプロセスを通して形成していくのか。ひとり一人の人間の心理過程はほとんど目に見えない形で進行するため、複数の人間が相互作用して織りなすグループ・ダイナミックスを探究する道筋は困難に満ちている。そうした困難とどのように向き合い、どのようなことを明らかにしてきたのか報告し、将来の研究課題と方向性について考察を加えたい。

▶ 岩田健治 (九州大学理事・副学長)

▶ 司会:木下寛子(九州大学人間環境学研究院 准教授)


▶ 場所:九州大学伊都キャンパス E-C-203会議室
    オンライン会議形式(Zoom)

▶ 共催:

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構

九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ

▶ 後援:

九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会

参加申し込みは下のフォームからお願いいたします。ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。

お問い合わせ

九州大学人社系協働研究・教育コモンズ

E-mail: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp

(★を@に変更してください)