Collaborative Platform in Research and Education
on Humanities and Social Sciences

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This is a collaborative research committee that conducts interdisciplinary research that cannot be done within the discipline itself, while making use of the specialized fields of humanities, human environment, economics, and law.

研究コモンズの4つの指針はこちら

Event News!

12月06日 開催

第23弾 企画

知の形成史 #9

を開催します。

2023.10.30

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▶ 山口裕幸(九州大学人間環境学研究院教授 人間科学部門)

視認困難な集団の心理学的ダイナミズムを探究して

 集団の中で、人々は互いに様々な形で影響を及ぼしあいながら、規範を形成したり、同調行動を選択したり、話し合って集団の意思を決定したりする。集団で活動する時、人々はどのように影響を及ぼし、及ぼされているのか。規範やチームワーク等、集団としてまとまりのある心理学的特性をいかなるプロセスを通して形成していくのか。ひとり一人の人間の心理過程はほとんど目に見えない形で進行するため、複数の人間が相互作用して織りなすグループ・ダイナミックスを探究する道筋は困難に満ちている。そうした困難とどのように向き合い、どのようなことを明らかにしてきたのか報告し、将来の研究課題と方向性について考察を加えたい。


▶ 岩田健治(九州大学経済学研究院 教授)

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Event News!

12月18日 開催

第24弾 企画

キャリア形成と家族形成を考える

を開催します。

2023.11.10

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 2023年のノーベル経済学賞は、ハーバード大学のクラウディア・ゴールディン教授が受賞しました。ゴールディン教授は、男女間格差や女性の就業パターンが、過去200年間でどのように変化してきたのか、その原因は何なのかを明らかにしました。

 男女賃金格差の背景には様々な要因があると考えられますが、例えば「女性は結婚・出産したら、会社を辞める」と予測した会社が、女性の昇進や賃上げに消極的になることが一つの原因かもしれません。すると、賃金が上がらないことでますます女性の離職が促進され、予測が現実のものとなってしまいます。このような現象は、人々の合理的な予測と行動によって起こるため、市場原理によって自然に解決されることはありません。また、離職した母親が家庭にいる環境で育った男性は、やがて自分の妻にも家庭に留まって家事・育児に専念することを望むようになり、世代を超えて女性の社会進出を阻む要因になってしまうかもしれません。

 このような問題に取り組むには、労働市場の分析だけでなく、法・制度をどのようにデザインするか、人々の価値観の在り方をどうしたら変えられるか、といった多角的な視点からの分析が必要であり、学際的な研究体制が不可欠です。こうした問題意識の下、九州大学人社系協働研究・教育コモンズでは「ジェンダー・キャリア・家族形成」というテーマでシンポジウムを開催することにいたしました。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。

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Kyushu University
  〒 819-0395 福岡市西区元岡744 イースト1号館