九州大学人社系協働研究コモンズ
2020年12月3日更新
12月2日に人社系協働研究・教育コモンズの第7回シンポジウム「「空飛ぶクルマ」の社会実装における社会的課題解決に向けて」を開催いたします。
「空飛ぶクルマ」の研究開発と社会実装に向けた動きが急ピッチで進んでいます。この新し い移動手段(モビリティ)が社会に普及したならば、私たちの生活環境はどのように変わるこ とになるのでしょうか。このシンポジウムでは、「空飛ぶクルマ」が社会実装される際に解決 されるべき「倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Issues)」に ついて、幅広い観点から検討します。
※JST/RISTEX ELSIプログラム プロジェクト企画調査『「空飛ぶクルマ」の社会実装における社会的課題解決についての基礎的検討』の一環で行います。
企画趣旨(小島立(九州大学 大学院法学研究院 教授))
「空飛ぶクルマ」の研究開発の現状と今後の見通し
(岩熊成卓(九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授))
イノベーション・データ・セキュリティ
(平山賢太郎(九州大学 大学院法学研究院 准教授))
モビリティの発達と都市の変容――空間・人間・社会へのインパクト
(黒瀬武史(九州大学 大学院人間環境学研究院 准教授))
コメント(野口和彦(JST-RISTEX ELSIプログラム アドバイザー/横浜国立大学 先端科学高等研究院 リスク共生社会創造センター 客員教授))
小島立(九州大学 大学院法学研究院 教授)
岩熊成卓(九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授)
平山賢太郎(九州大学 大学院法学研究院 准教授)
成原慧(九州大学 大学院法学研究院 准教授)
黒瀬武史(九州大学 大学院人間環境学研究院 准教授)
藤田雄飛(九州大学 大学院人間環境学研究院 准教授)
陳思聡(九州大学 大学院人間環境学研究院 准教授)
三和正人(九州大学 学術研究・産学官連携本部 研究推進主幹)
野口和彦(JST-RISTEX ELSIプログラム アドバイザー/横浜国立大学 先端科学高等研究院 リスク共生社会創造センター 客員教授)
本シンポジウムはオンラインにて開催いたします。参加申し込みはこちらからお願いいたします。
ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
E-mail:
enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp
(★を@に変更してください)
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2020年9月15日更新
10月7日に人社系協働研究・教育コモンズの第6回シンポジウム「国境の島々のダイナミズム」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。
日本は古来より九州・沖縄の島々を通じてアジアとの交流を進めてきました。戦後の国境線の画定によりこうした交流は停滞したものの、21世紀に入るとアジア諸国の経済成長に伴い、隣国から直接これらの島々を訪れる人が急増しました。また、国連海洋法条約の成立や中国の海洋進出に伴い、海洋政策の「拠点」としての国境の島々に対する関心も高まっています。他方で、2019年の「ボイコット・ジャパン」運動により対馬を訪れる韓国人が激減したり、今年に入って新型コロナウイルスの流行によりインバウンド客が激減するなど、国際情勢の変化は国境の島々に様々な影響を及ぼしています。
このような国境の島々が有するダイナミズムをどのように捉えるのか。本シンポジウムでは、国境の島々が抱える問題点や将来的な可能性について、人文社会系の多角的な視点から考えていきます。それぞれの島の有する歴史的・文化的な背景も踏まえつつ、現在そして未来社会の「島」の在り方を議論します。
なお、本シンポジウムはProgress100の助成を受け、2021年3月に開催予定の国際シンポジウム「『プラットフォーム』としての島―持続可能な社会を目指すための学際的検討」の事前企画として行います。
高木彰彦氏(九州大学 名誉教授)
松尾大輝氏(九州大学人文科学府 歴史空間論専攻 日本史学専修 博士後期課程)
中世対馬は、「境界」「海域世界」「辺境」と表現されることが多い。これらは、日朝両属性、国家支配からの隔絶性、日本の領域下、という一見矛盾する性格を示している。本報告では、この三つのキーワードが何を対象として導き出されるのかを明らかにした上で、これらの性格が両立しうるのか、対馬の政治的・経済的立場に如何に作用したのか考察したい。これにより、現代に劣らない、或いはそれ以上の「ダイナミズム」を有した中世の国境の島々の具体像を提示することを目的とする。同時に、現代の対馬と比較し、何が失われたのか、何が共通点として挙げられるのか検討する。以上を踏まえ、国境島嶼部が抱える問題や将来的な可能性を、歴史的観点から考えてみたい。
大澤信氏(九州国立博物館 研究員)
対馬は、朝鮮半島と日本列島の間に位置する地理的特性から、数多くの渡来文物が現存している。現在、中国や朝鮮半島より伝わった渡来仏は約130軀にのぼり、近世以前の仏像に限れば全体の6-7割を占める。報告者は2015年から2018年までの約3年間、対馬市役所博物館建設推進室に勤務し、対馬で生活するなかで次の2点について疑問を抱くようになった。第一に、対馬の東西でなぜ仏像の種類が異なるのか、第二に、対馬の人びとは渡来仏の国籍(制作地)をどのように認識していたのか、という疑問である。
第一の疑問に対しては、惟宗氏や倭寇(海民)の活動範囲との関わりから考察し、第二の疑問に対しては、樫根・法清寺に伝わる諸像から島人の仏像に対する国籍認識の変遷をたどる。そして最後に、2012年、2014年、2019年の三度にわたって発生した仏像盗難事件はなぜ起こったのか、またどのようにすれば防ぐことができるのか、我々研究者が地域で果たすべき役割について考えてみたい。
木村政伸(基幹教育院/人間環境学府 教授)
嶋田暁文(法学研究院 教授)
北澤満 (経済学研究院 准教授)
井手誠之輔(人文科学研究院 教授)
国分航士(人文科学研究院 講師)
本シンポジウムはオンラインにて開催いたします。参加申し込みはこちらからお願いいたします。
ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
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2020年7月29日更新
8月24日に人社系協働研究・教育コモンズのシンポジウム第5弾企画「グローバリゼーションの行方とローカリティーの再生 ―ポスト・コロナ社会を語る―」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。
グローバリゼーションの時代は今後も持続するのか否か。持続するとすればどのような在り方が望ましいのか。新型コロナウイルスが文字どおりグローバルに拡大する中、今、私たちが唐突に向き合っている現実は、一時的であるにせよ、人やモノの移動が制限され、国や県などの境界がつよい制度として機能する社会への逆行現象として映じます。日本における自制自粛の呼びかけと実践が、公権力の行使と同等の効果を発揮している点も注目されるところです。一方、教育や経済活動の現場では、遠隔授業や在宅勤務が急速に一般化し、オンライン環境を活用した社会生活が認容され、今後、日常化していく可能性が問われています。情報化の分野ではグローバリゼーションがさらに浸透する契機となっています。
九大人社系コモンズでは、1)超スマート社会、2)持続可能な開発目標(SDGs)と循環型経済、3)アジアに開かれた九州、4)人社系学問の形成史という四つの観点を研究活動の指針としています。現在進行中の現実は、私たちの協働研究の観点とも深く関係し、さまざまな分析と議論を喚起しています。ポスト・コロナ社会を見据えるとき、持続可能なグローバリゼーションの時代では、個々人が身を置く場や地域と結びついたローカリティーが保全され、重視される必要が生まれています。
このシンポジウムでは、ポスト・コロナ社会におけるグローバリゼーションとローカリティーとの関係性を中心に、公権力と社会との関係、新しい社会生活の様態についても、広く参加者で議論します。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。
2018年,ユネスコの世界文化遺産として,「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が日本で18番目に登録された。報告者は2010年から,この世界遺産登録に向けた準備作業の一環として,長崎県平戸島での学術調査に携わってきた。この登録までの道程には多少の紆余曲折があり,世界遺産登録をめぐるローカルとグローバルとの関係について,この学術調査の際に経験したことや感じたことを中心にお話ししたい。
国際的な子ども支援団体セーブ・ザ・チルドレンは、2020年7月の時点で世界中の1億人を超える子ども達が学校に通っていないと推定した。新型コロナウイルスの影響により、一部の国の子ども達は既に半年以上も学校教育を受けられない状況にある。学校教育の機会を失った影響は、裕福な家庭の子どもよりも貧困家庭の子どもの方がはるかに深刻な打撃を受けており、極めて不均一な状態である。しかしながらこの問題は、現在の子ども達のみならず公的教育システム自体の持続可能性にとっても長期的に深刻な影響を与える可能性がある。多くの人々がテクノロジーを伴う教育環境を得るようになった結果、「ビッグテック」と呼ばれる巨大ハイテク企業の利益は大幅に押し上げられた。一方で、経済活動と税収の低下が原因で政府による、教育を含む基本的な公共サービスへの財政支出が困難になる。こうした危機に直面していく中で、教育への費用のあり方と同時に、教育が根本的に何のためにあるのかを我々自身が再考することになるだろう。
新型コロナウィルスの流行により、人やモノの移動が制約される一方で、オンライン講義やテレワークなどにより、情報の流通は一層拡大し、重要な役割を果たしている。また、人流の把握や接触確認アプリなどで、プラットフォーム事業者が設計するアーキテクチャや収集するデータも一層重要な役割を果たすようになっている。本報告では、コロナ禍の課題を踏まえ、グローバルな情報・データの流通を支えるプラットフォーム、一定の領域において国民・市民の安全の確保を担う国家と都市、そして個人の間の関係と役割分担のあり方について考えてみたい。
新型コロナウィルスの急速な感染拡大は,労働や消費パターンの変化を通じて,経済活動に対して甚大な影響を及ぼしつつあり,各国政府はその対応に追われている。その一方で長期的に見れば,様々な分野でオンライン化や自動化が進むことで,経済活動の在り方自体が大きく変わる可能性もある。本報告ではコロナウィルス感染症が経済や社会に及ぼす影響について経済学的な視点を提示するとともに,コロナ以後のグローバリゼーションの行方についても考えてみたい。
井手誠之輔(九州大学人文科学研究院)
潮﨑智美(九州大学経済学研究院)
本シンポジウムはオンラインにて開催いたします。参加申し込みはこちらからお願いいたします。
ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム当日、開催場所のURLをお送りいたします。
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
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2020年2月6日
10月26日に人社系協働研究・教育コモンズのシンポジウム第四弾企画「社会科学の方法論と歴史分析」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。
現在、人文社会系だけでなく自然科学系を含めた学際的かつ融合的な研究の必要性が叫ばれています。本講演では、どのようにすれば人文学・社会科学の積み上げてきた長所を活かすことができるのか、それを可能にするような方法論はどのようなものかを考えます。さらに、討論者との議論を通じて、現代社会における人文社会系の研究教育の意義を再確認するとともに、人文社会系に期待されること、人文社会系が改善しなくてはならないことなどの諸課題について考えていきます。
このシンポジウムは、日本会計史学会第38回大会の一環として開催します。
共催:日本会計史学会
参加申込は不要です。当日会場までお越しください。
講演後には、日本会計史学会およびコモンズ各部局からの討論者により、それぞれの視点から議論を行います。詳細はポスターをご参照ください。
交通アクセス:JR筑肥線「九大学研都市駅」下車(福岡市営地下鉄空港線からJR 筑肥線への直通列車あり)交通アクセス昭和バス九州大学線(①、②または④の乗り場)に乗車し、「九大イーストゾーン」下車
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
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2020年2月6日
下記の内容で人社系協働研究・教育コモンズの第三弾企画「アジアの都市化と生活者」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。
いま、アジアでは急速に都市化が進んでいます。都市での生活を営む人口はますます増加し、それに伴って、今後はさらなる流動化および多様化が生じてくると思われます。そうした中で、国連が推進している「持続可能な開発目標(SDGs)」のひとつに掲げられた「住み続けられるまちづくりを」を念頭に置きつつ、社会的、経済的、文化的、政治的なマイノリティや多様なかたちで都市に生きる人びとを都市化はどのように包み込むのかについて、本シンポジウムではアジアの諸都市や福岡市を事例として議論していきたいと思います。
このシンポジウムは、アジア・オセアニア研究教育機構のキックオフシンポジウムの一環として開催します。
共催:九州大学アジア・オセアニア研究教育機構 都市クラスター
後援:九州大学人間環境学府・多分野連携プログラム「アジアの都市と人」
是澤 優氏 国際連合人間居住計画(国連ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)本部長
唐 寅氏 公益財団法人 福岡アジア都市研究所 主任研究員
参加申込不要です。当日会場までお越しください。
交通アクセス:JR筑肥線「九大学研都市駅」下車(福岡市営地下鉄空港線からJR 筑肥線への直通列車あり)交通アクセス昭和バス九州大学線(①、②または④の乗り場)に乗車し、「九大イーストゾーン」下車
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
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2020年2月6日
研究コモンズのTwitterをはじめました。
コモンズのイベントだけではなく、九州大学イーストゾーン内(外?)のさまざまな情報を発信していく予定です。
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2020年2月6日
下記の内容で人社系協働研究・教育コモンズの第二弾企画「仮設の文化について考える」を開催いたします。皆様、ご参加いただきますよう、お願いいたします。
先般、第40 回サントリー学芸賞を受賞された京谷啓徳先生の著作『凱旋門と活人画の風俗史』 から、凱旋門をめぐる話題を中心にとりあげていただき、その儚くも人々を魅了してやまないスペクタクルの魔力について、縦横無尽に語っていただきます。ルネサンスの時代、王侯貴族の祝祭・儀礼を彩った大道具のひとつに、ハリボテの凱旋門があります。忽然と出現し、祝祭が終われば直ちに解体されてしまう仮設凱旋門の伝統は、近代市民社会にも受け継がれ、ひいては明治以降の我が国に移入されるにいたりました。
本講演では、仮設建築物や仮設装飾が持つ魅力、見る者の心を掴み取る力、そしてその力を利用するイデオロギーや政治性といったものについて考えてみます。またそれらの仮設物がどのように記録されたのか、その記録がどのように利用されたのかについても検討します。また、ディスカッサントの先生方との議論も通じ、仮設の文化全般について射程を広げその意味や機能について考えていきます。
交通アクセス:JR筑肥線「九大学研都市駅」下車(福岡市営地下鉄空港線からJR 筑肥線への直通列車あり)交通アクセス昭和バス九州大学線(①、②または④の乗り場)に乗車し、「九大イーストゾーン」下車
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
E-mail:
collaborative.platform★cmns.kyushu-u.ac.jp
(★を@に変更してください)
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2020年2月6日
九州大学の人文社会系4部局、「人文科学研究院」「人間環境学研究院」「経済学研究院」「法学研究院」は、人文社会系の学部および学府(九州大学では、教育組織としての大学院を「学府」と呼びます)における共同研究活動と、異分野融合による新たな研究分野や研究課題の創発をめざす協働研究活動との両輪を統括し、管理運営していく態勢をとるために、「人社系協働研究・教育コモンズ」を立ち上げました。
下記の内容で人社系協働研究・教育コモンズのキックオフ企画「学際的か、それともディシプリンの拡大か」を開催いたします。皆様、ご参加いただきますよう、お願いいたします。
交通アクセス:JR筑肥線「九大学研都市駅」下車(福岡市営地下鉄空港線からJR 筑肥線への直通列車あり)交通アクセス昭和バス九州大学線(①、②または④の乗り場)に乗車し、「九大イーストゾーン」下車
お問い合わせ:九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
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