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New!第30弾企画

知の形成史 #13

2024.12.17

 2月6日に人社系協働研究・教育コモンズのオムニバスセッション「知の形成史」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。


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 どんな分野でもそうですが、「人文社会系」、もっと大きく「文系」としてくくられる学問の中にも、多様な方法と目標・関心を持つさまざまな研究領域が広がっています。しかし、それぞれの研究領域は、初めから現在の形で個別に独立して存在していたものではありませんでした。そこには少なからず、人々の知的好奇心に導かれながらも、時代の移ろいや、それにともなう社会の要求にも応答して分化してきた経緯があります。

 本シリーズでは、毎回人社系の先生をお呼びして、具体的な研究のお話をうかがいながら、いま一度それぞれの領域の「出来いできはじめ」を紐解きつつ、現在の学問が時代や社会に何を要求されているのか、そして何ができるのかを考えます。人社系の知の意味と意義を問いなおすことを通じて、協働研究の「コモンズ」醸成を目指します。

 第13回目は人間環境学研究院から、内田若希先生をお呼びして、パラスポーツについてお伺いしていきます。

▶ 日時:2025年2月6日(木) 14:50~16:20


▶ 内田若希(九州大学人間環境学研究院准教授 人間科学部門)

多様性の理解への新たな視座を求めて

 東京2020パラリンピックの開会式で、「片翼の小さな飛行機」の演出が感動的だと話題を集めた。翼がひとつしかない小さな飛行機が、困難を乗り越え最後には飛び立つという演出は、パラアスリートの姿を象徴するものであった。一方で、能力のある者が優れているというエイブリズムの片鱗を垣間見た気がした。私たちが生きる社会には、「片翼の飛行機」も「両翼の飛行機」も存在する。そしてその誰もが、「飛べても良いし、飛べなくても良い」「飛んでも良いし、飛ばなくても良い」はずだ。あるがままの多様な存在と自由な選択肢が内包されてこそ、真の共生社会に歩みを進められるのではないか。答えが簡単には出ないこの問いを、みなさんと一緒に考える時間としたい。

▶ 村木里志(九州大学芸術工学研究院教授)

▶ 司会:菅史彦(九州大学経済学研究院准教授)


▶ 場所:九州大学附属中央図書館4Fスカイきゅうとコモンズ
    オンライン会議形式(Zoom)

▶ 共催:

九州大学アジア・オセアニア研究教育機構

九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ

▶ 後援:

九州⼤学法⽂学部創⽴100周年記念事業実施委員会

参加申し込みは下のフォームからお願いいたします。ご登録いただいたメールアドレスに、シンポジウム前日、開催場所のURLをお送りいたします。
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お問い合わせ

九州大学人社系協働研究・教育コモンズ

E-mail: enquiry-commons★cmns.kyushu-u.ac.jp

(★を@に変更してください)